働き方改革と複業と副業
最近の「働き方改革」ブームはすごいですねえ。
それぞれが働き方を見直す機会になればいいな、と思います。
でも、心配していることがあります。
「働き方改革」=「残業削減」
と、思われている人が多いのでは、というものです。
そもそも、なぜ働き方改革なんでしょう?
毎年数十万人規模で人口が加速度的に減少していきます。
出生率が回復し、
その子達が青年に達するまでの20年間以上を
社会全体で、必要な労働力を確保しないと、
社会を維持できなくなるでしょう。
なので、
社会全体の労働生産量の極大化
=「働き方改革」
だと思います。
それは、社会的な
「生産性向上」と「労働力の掘り起し」かと。
今までは、個々の会社と社会は別物だと思われますが、
過度に非効率な労働生産性の会社は、
社会に悪影響を与える存在になります。
会社を越えた連携(サイボウズではチームと捉えている)が
生産性向上につながります。
次に、会社からみると、
優秀な労働力を獲得するコストが高まり、
労働コストが高騰していきます。
そのため、生産性を高めると同時に、
優秀な人間が働きたいと思う職場にしないと生き残れません。
最後に働く人の立場で考えると。
今までは、所与の条件だと思われた会社の制度も
ICTの進化で柔軟に設計できるようになってきました。
例えば、オフィスの外での仕事です。
旅行先で、どうしても外せない会議にWebから参加したり、
子供が生まれたら、時短勤務したり、などなど、
ライフ(ステージ)に合わせた働き方ができれば、
自分や家族の幸福感も増します。
Quality of Life/Workの向上!
結果、出生率の上昇にも貢献すると思います。
これらは、複業にも絡みます。
1つの社内で使いきれない労働力を
複数会社でシェアすることが
社会全体での労働力の効率運用を生むでしょう。
また、1社だけでは一部しか実現できなかったことが、
複数の働き方で、より自己実現に近づくでしょう
一方、副業は、
これまで対象だった仕事の太宗が、機械やICTに置き換えられ、
残りは、その仕事、業界を理解する、複業の入り口になるのでは、
と思います。
社会/会社の制度と風土が柔軟性をもって、
多様な人たちに、
多くの選択肢を提供できるようになると
いいなあ。
~おまけ
前回ブログの通り、週刊東洋経済に掲載いただきましたが、
自分が所属する社長室がしかける
地域クラウド交流会(通称“ちいクラ”)が
人をつなげて地域にチームを作りまくる取り組みが評価されたのでしょう。
素直にうれしいです。
担当者の超人的な頑張りに感謝です。