複業は本業の熱中度を上げる
ギャラップ社のQ12をご存知でしょうか?
社員の、会社に対する熱中度(ワクワク・幸せ感)を測る質問です。
ちなみに日本は、
「熱意あふれる社員」の割合6%で、139カ国中132位。
「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」24%、
「やる気のない社員」70%なんだそうです。
質問を見てみると、
Q1:職場で自分が何を期待されているのかを知っている
Q2:仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられている
Q3:職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている
Q4:この7日間のうちに、よい仕事をしたと認められたり、褒められたりした
Q5:上司または職場の誰かが、自分をひとりの人間として気にかけてくれているようだ
Q6:職場の誰かが自分の成長を促してくれる
Q7:職場で自分の意見が尊重されているようだ
Q8:会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる
Q9:職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
Q10:職場に親友がいる
Q11:この6カ月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた
Q12:この1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった
確かに、自分にとって魅力的な職場であることはわかりそうです。
これらを複業の視点で見てみると、結構満足度が高いなあと思いした。
例えば
Q3:職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている
複業は、自分の得意なことしか成立しないですよね。
本業でもそうであれば、毎日、得意なことをしていることになります。
こんな感じで、本業先と複業先があることで、
上記ほとんどの質問が YES になるのではないでしょうか?
結果、本業先と複業先、両方に熱中することになります。
人は多様なので、いろんな複業先があることで多様性を満たしている状態。
逆にいうと、複業先が、上記質問を満たさなかったら、
長続きしない、する必要がないかもしれません。
また、副業を認めていない会社は、
多様な人達に対し、自分の会社だけで上記を満たすことができず、
選ばれなくなっていくのではないでしょうか。
ニーズを満たすのは、一部の人だけだと思います。
~おまけ
国連開発計画(UNDP)での、仕事を構成する4つの要素とは、
・有償の仕事
・無償の仕事(家事・育児・家族の介護ケアなど)
・ボランティア・地域活動
・創造的な活動 ←おそらく趣味など
なんだそうです。
サイボウズでは「複業」の定義を、
「本業以外の活動」としています。
「業」という言葉の定義がどんどん変わってきているなあ、と思いました。