めざせ複業!日記

サイボウズに勤めながら福祉業界で副業する50代の日々(今はサイボウズを退職中)

共生社会への第一歩は?

以前のブログ

共生社会はきれいごとではなく、長い道のりになりそう

と書きました。

 

今回は、自分が本業/複業(副業)で目指す共生社会について書いてます。

 

先日、三重県庁でダイバーシティのお話を伺ったところ、

「ダイバーシティ6つの視点」

共生社会に通じるようで面白かったです。

 

例えば

1、一人ひとりの違いを知る・伝える

 各地の男女共同参画センターとかやってる講演会などは、

 一人一人の声をきくというよりも

 えらい一人の声をみんなで聞く形ですが、

 一人一人が声を上げて、それをくみ上げるというところが、

 今までの行政施策とは真逆です。

 

 パブコメ公聴会なんかもありますが、

 一人一人の声を聴く、というところまでいけてないのではと感じます。

 対話がないからでしょうか。

 

2、交流や連携機会などの場を増やす

 障がい者介護施設など、どちらかというと囲い込まれ、

 社会から隠されてきました。

 それでは、ほかの人は、関心を持つきっかけすらない状態です。

 

 せっかく、ネット、メディア、講演会や本などで知識を得ても、

 接する機会がなければ、それまで。

 

 交流や連携の場を増やしていく観点はすごく大事だと思います。

 

 更にいうと、

 リアルな場だけでなくバーチャルな場もあると

 つながって行けると思います。

 

 ただし、場があるだけではダメで、

 「通訳」が必要なケースも多いと思います。

 

 「通訳」と言っても

 障がい者であれば支援者だったり、要介護の方であれば介護者だったり、

 幼児についていえば保育者だったり、ご家族だったりします。

 「通訳」の人たちも一緒になって社会活動できるのが理想。

 

 支援者・介護者・保育者等の役割の一つは「通訳」だと思うし、

 それに対価が発生する仕組みがあるといいなあ。

 

 ちなみに、文部科学省も、特別支援教育として交流や共同学習を提唱しています。

 実態はよくわかりませんが、

 年に1回ビデオレターを送って「交流」と言っているところもあるようです。

 本当なら、対話もありませんし、

 相互の、一人ひとりの理解という意味もありませんね。

 

3、多様かつ柔軟な社会システム(含、ルール)にする

 今の社会は、多数派に合わせた画一的なシステムです。

 経済合理性や技術レベルなどを考えると、やむを得ない部分もあったかと思います。

 

 ただし、個々人に合わせた幸せな社会を目指したいなら

 人それぞれが自分にあった選択肢を選べるようにしていくことが肝要。

 

 また、選択肢を用意するための税金の使い方も、

 多様な人達で議論し、実行できるようなシステムにしていくべきではないかと

 思います。

 社会が個々人のニーズに合わせた選択肢をどれだけ提供できるか。

 

4、違った目線、考え方から付加価値やイノベーション

 これは、今も、サイボウズのような個性を重視している組織では実現しています。

 組織単位ではなく、地域社会まで広げられると素晴らしいことです。

 

 ポイントは「チームワーク」の考え方で取り組むこと

 

 そのために大事なのは、

 地域社会をどうしたい、という共通の理想が必要なこと。

 これは、もちろん首長が率先して考えるところだと思いますが、

 そのために地域関係者(在住・在勤・在学)内の多様な対話が必要かな。

 

とこんな感じです。

思うのは、

IT(特にコミュニケーションツール)をうまく使うことが、

それぞれの視点の実現につながるのではないか、

ということです。

 

では、松村は何をするのか?

当面、本業と複業で、

・上記を行政等に訴えていくこと、と

・チャレンジしたい自治体があれば一緒にチャレンジすること、と

・自分が関わる人たちと「共生社会」に向けてできることを議論すること

かな。

がんばります。

 

ということで、

共生社会を目指す松村のHPもつくりました。

csdmatsumura.qloba.com

 

~おまけ

先日、旧東海道を愛知県岡崎から三重県亀山まで歩きました。

昔は人と物が流れ栄えたところですが、今は、ほとんどの宿場町が

ひっそりとしてました。

今こそ、ICTを活用し、多様な人を前提とした街づくりにチャレンジするところが

出てきてもいいのになあ。

 

ということで、

10月21日(日)

特別支援学校での学校と家庭とのICT連携「デジタル連絡帳」の勉強会をします。

ご興味ある方はお申し込みください。

 

P.S.人は皆、対等だと思ってますが、「通訳」という言葉が、

 上から目線と取られるかもしれないと思った。

 「潤滑油」の方が、理解いただけるかもしれません。

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